私は幼少の頃より自動車が好きで、友達がウルトラマンや仮面ライダーのグッズを集めているときに新車のカタログをディーラーに取りに行ったりするような子供で、物心がつく頃には街中で見かける車すべて名前を当てて遊んでおりました。そんな私なので、車の好き嫌いには割とこだわりがあります。多分私がひき逃げされても、逃げる犯人の車をメーカーや車名はもちろん、製造年やグレードまで一瞬で記憶する自信があります。(それよりもナンバー覚えろって)
私は自動車は9割を「デザイン」で選ぶものであると考えます。デザインとは、大きく分けて外見上で識別できる「形のデザイン」と、いわゆる存在意義としての「ポリシーのデザイン」があると思う。前者は純粋にカッコ良い、カッコ悪いとして個人がそれぞれの好みで選べるが、後者についてはその車の存在意義を考える必要がある。「存在意義がしっかりしている車は必然的にカッコ良くなる」というのが私の自論でもある。逆にどんなに形のデザインが優れているように見えてもポリシーのデザイン力が希薄な車は、すぐに飽きられる。デビューした初代が人気を博したのに、初代2代目以降になるとサッパリ売れなくなる場合が多いのは、存在意義があやふやになっているからだ。
では形のデザインについてはどうだろうか。キーワードは「一体感」と「塊感」である。
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