水中写真って?
水中の宝捜し

ダイビングの楽しみ方はダイバーの数だけあると思います。無重力感を楽しんだり、洞窟を探検したり、魚を見たり・・・人それぞれに「自分だけのダイビング・スタイル」を持っていることでしょう。
数あるダイビング・スタイルの中でも「水中撮影」にかなり興味を持った私は、今となっては撮影のないダイビングは考えられなくなりました。むしろ、水中撮影をする為にダイビングをするといっても過言ではありません。
ガイドを付けないで潜る時は被写体となる魚を自分で探す必要があります。ただ単に潜るだけでなく、目的をもって行動すること。それは受け身的なダイビングからの脱却でもありました。目的の被写体に出会う為には事前に情報を仕入れたりしなければなりません。これはまるで小学生の時にやった宝捜しゲームのようです。

水中写真を始めてからは魚などの海洋生物に対する知識がすごく増えました。それ以前は、魚の名前なんてタイやマグロ、フグやサメといった食材として知られている種類しか知りません。それが今では名前はもちろん生態や生息場所までイメージできるようになりました。 「レアものですよ!」なんて言われる魚の撮影に成功した日には、宝物を一人占めしたような気分になれます。

水中撮影は私にとって、大切でとっておきの時間を写真という瞬間の媒体に封じ込める手法です。仕上がった水中写真を手にする事で、いつでもその時のダイビングが鮮明に思い出すことができるのです。もしあなたがダイバーなら、ダイビングを楽しむ幅を増やすという意味でも、水中写真をぜひオススメします。

水中撮影の3つの方法

水中撮影を行うには、大まかに分けて3種類の方法があります。

(1) 一眼レフカメラ + ハウジング
レンズ交換式の一眼レフカメラを水中で利用する為に防水+防圧のケースに入れて水中に持ち込む方法です。カメラ本体は10万円以下からプロ仕様の車が買えそうなものまでありますが、交換用のレンズを用意したり、外付けのストロボが必要(内蔵ストロボは利用できない)であったり、なによりハウジングが高価(概ね10万円以上)であったりして、初期費用のハードルはかなり高いです。また、カメラ本体にハウジング、ストロボと撮影機材がかなり大掛かりなものになるので、撮影スキルもさる事ながらダイビングのスキルも要求されます。もっとも、オートフォーカスの性能も高くピント合わせも簡単であり、仕上がりがもっとも美しいのもこのタイプです。
予算の目安:30万円〜無制限(笑)

Nikon F100 と Nexus F100

(2) 水中カメラ
水中での撮影を基本設計してあるカメラです。ニコンの「ニコノス」やSea&Seaの「モーターマリン」シリーズなどが有名で、世界中に愛好家も多く、プロは今でも現役で利用しています。ハウジングなどを使用しなくても本体だけで撮影ができる為、コンパクトに高い機動性を発揮することができます。
予算の目安:20万円〜30万円

幻の名機 Nikon Nikonos RS

(3) デジタルカメラ + ハウジング
私が採用した割とリーズナブルに始められる方法です。専用のハウジングがカメラメーカー(キヤノンやオリンパス)から発売になっている場合は、2万円前後で購入することができ、デジカメ本体と合わせても10万円以下で始めることができます。液晶モニタを利用しての撮影は慣れると水中でも見やすく、気に入らない写真は消したりとデジカメならではの使い方ができます。最近のデジカメは高性能化が進んでいますので、「デジカメ水中写真= 入門機」と一概には言えないレベルになってきていると思います。事実、プロがデジカメを使って驚くような素晴らしい作品を撮影しているので、そんな言い訳はもう使えないかもしれません。
予算の目安:5万円〜20万円

なぜTazはデジカメなのか?

水中写真を始めるまでも、デジカメは持っていました。5年ほど前に買ったコダックの「DC210ZOOM」です。コダック初のメガピクセル・デジカメということで当時は話題になりました。広角レンズを標準実装していたり、明るい色作りは今でも気に入っていますが、さすがに最新機種と比べるとショボさを隠し切れません。ちょうどデジカメを買い換えたいなぁと思っていた時期だったのです。また、撮ってすぐパソコンで読み取れるということは、デジタル野郎の私にとって銀塩カメラにはないアドバンテージでした。そこで研究の結果、キヤノンの「PowerShotS40」に白羽の矢が立ったのです。
※使用するデジカメについては、「水中撮影器材について」もご覧ください。
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